日本は「尖閣」を半世紀以上は実効支配するべき。<br />なぜ尖閣は死守すべき領土なのか?<br />その地政学的な重要性について福島香織氏は語る。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

日本は「尖閣」を半世紀以上は実効支配するべき。
なぜ尖閣は死守すべき領土なのか?
その地政学的な重要性について福島香織氏は語る。

中国専門ジャーナリスト福島香織が語る「チャイナリスク2017 衝撃の真実」

 戦争は誰も望んでいないが、外交の場で主権の裏付けとなる防衛力、軍事力を持っていなければ、対等の話し合い、駆け引きもできないのだという現実も理解して冷静に考えることだ。そして、国民に対しては、政府はきちんと透明度の高い情報を開示し、領土問題や危機意識を共有し、国民が納得できる形の領土・主権の防衛政策を積み重ねていく責務を負うことになる。

 こうしたリスクと緊張をはらむ日中関係において、民間レベルの私たちは、どのような気持ちで中国や中国人と向きあわねばならないのだろうか。まさか、政府同士が緊張関係にあるからという理由で、国民同士がいがみあわねばならない、と単純に考える人はいないだろう。政治と経済、また政治と民間交流は、リンクしている部分もあるが、独立している部分もあるのだ。警戒すべき点は警戒すべきだが、それは相互理解を深める努力を怠るという意味ではない。

※話題の書『赤い帝国・中国が滅びる日』本文一部抜粋。

 

著者略歴

福島香織(ふくしま・かおり)

1967年、奈良県生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年上海・復旦大学に1年間語学留学。2001年に香港支局長、2002年春より2008年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。2009年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始する。テーマは「中国という国の内幕の解剖」。社会、文化、政治、経済など多角的な取材を通じて〝近くて遠い国の大国〟との付き合い方を考える。日経ビジネスオンラインで中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス、月刊「Hanada」誌上で「現代中国残酷物語」を連載している。TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」水曜ニュースクリップにレギュラー出演中。著書に『潜入ルポ!中国の女』、『中国「反日デモ」の深層』、『現代中国悪女列伝』、『本当は日本が大好きな中国人』、『権力闘争がわかれば中国がわかる』など。最新刊『赤い帝国・中国が滅びる日』(KKベストセラーズ)が発売即重版、好評発売中。

KEYWORDS:

オススメ記事

RELATED BOOKS -関連書籍-

赤い帝国・中国が滅びる日
赤い帝国・中国が滅びる日
  • 福島香織
  • 2016.10.26